木造戸建て住宅の築年数別のリフォームのポイント─築3年、築6年、築9年
目次
建物は、完成した瞬間から劣化が始まります。そのため、建物を長く守るためには、早めのメンテナンスとリフォームが大原則となります。
かといって毎年、あちこち点検し、リフォームを管つのは負担が大きいため、3年ごとくらいの間隔でチェックするといいです。もちろん、3年ごとというのはあくまで目安であり、不具合があればすぐ補修すべきでしょうし、問題がなければ遅らせてよい場合もあります。
木造の一戸建て住宅について、築年薮ごとにどこをどう直せばいいのか、基本的なチェックポイントを概算予算とともにまとめてみました。これを知っておけば、「早くリフォームをしないと家がダメになります」といった営業マンの脅し話法にも慌てることなく、適切なリフォームを検討、選択することができるでしょう。
築3年の家のチェックポイント
新築から3年ほど経過した家なら、床下の湿気や水漏れがないか、ドアや引き戸などの立て付けを点検し、異常と思われるときはリフォーム業者に連絡します。
3年は、畳の表返し(日焼けしたり傷み始めた畳表を裏返しにして張り替えること)時期でもあります。畳1枚約4000円です。じゅうたんは、ダニの発生源となるのでクリーニングを。6畳間で約1万円です。
外まわりでは、木部の塗装が少しはがれ始める受口があります。新築同様に保ちたいなら、木部は3年ごとに塗装を。最近の塗料は質が良くなってきたので、6年目を1回目の塗装時期に設定してもよいでしょう。
塗装は下地調整が不十分だと2~3年で「はがれ」が起こることがあります。こうしたときは築年数にかかわらず、悪くなった箇所の補修をします。
ニス塗りのドアは、1~2年で劣化します。3年では遅いときもあるので、少し傷んできたと思ったらこまめにニス塗装をしましょう。ドア1枚約1万円です。金属製の屋根は、早いところでは3年目から劣化・サピが出ることがあります。少しでもサピを見つけたら塗装します。鉄板専用の仕上げ塗りは、1㎡約2000円からです。
基礎のコンクリートに大きい亀裂があれば、地盤沈下のおそれがあります。換気口の周囲の亀裂は鉄筋の斜め配筋不足も考えられます。これらの問題を発見したら、業者に連絡しましょう。
2000年に施行された「住宅品質確保促進法」では、基礎を含む基本構造部分について、施行業者などに10年聞の瑕疵担保責任が義務付けられており、無償で補修を請求できます。ただし、対象となるのは、法律が施行されてから建てられた住宅なので、築年の古い中在宅は対象外です。
築3年の家のチェックポイント- ドアや引き戸などの立て付けを点検。異常があれば、業者に連絡
- 畳の裏返しを行う。じゅうたんはクリーニングを実施
- 外装の木部を点検。塗装がはがれていれば補修を
- モルタル壁の塗装を点検。下地調整が不十分ではがれが起こっている箇所は、すぐ補修
- 玄関ドアがニス塗りの場合、1~2年で傷みが出ることもあり、こまめにニス塗装
- 金属屋根にサピがあれば補修
- 基礎のコンクリー卜に大きな亀裂があれば、すぐ詳細な調査を実施
- その他、新築時の不具合は完成から数年以内に現れることが多いので注意
築6年の家のチェックポイント
築6年なら、3年目の家と同じチェックのほか、外まわりの木部塗装を行います。しっかり木部を塗装するには足場が必要です。延床面積100㎡の家の場合、足場を組んでの木部塗装は、約45万~55万円。木部が多い和風の建物は、通常よりも約20万円アップになります。
内装では、特に汚れが進みやすいキッチンやリビングのクロスの張り替えを行います。6畳間のキッチンの受口、流し台や吊り戸棚を除くと壁は、通常の居室にくらべ半今、らいですが、食器棚など移動の手聞を老議すると約4万円です。8畳のリビングのクロスの張り替えは約8万円。ただしクロスにはグレードの差があり、予算に応じて選ぶとよいでしょう。
また、築6年は、じゅうたんやカーペットの張り替えを検討する時期です。
- 建物の内部、外部を目視で点検し、必要に応じ補修
- ドアや引き戸などの立て付けに異常があれば、業者に連絡
- モルタル壁の塗装を点検。下地調整が不十分ではがれが起こっている箇所は、すぐ補修
- 玄関ドアがニス塗装の場合、こまめにニス塗装
- 金属屋根にサビがあれば補修
- 基礎のコンクリートに大きな亀裂があれば、すぐ詳細な調査を実施
- 外装の木部の塗装の検討(足場を組んできちんと行うべき)
- 汚れやすいキッチン、リビングのクロスの張り替えを検討
- じゅうたんやカーペットの張り替え、畳の新調を検討
築9年の家のチェックポイント
築9年も、3年目と同じチェックを行います。和風住宅の場合、木製の玄関まわりの汚れが目立ってくるので、ドアのあく洗い(生地のままの木部の汚れ落としと漂泊処理を行うこと)とみがき、白木用ワックス仕上げなどを行います。1枚約3万5000円です。
築9年もすると、畳の取り替え時期です。新床畳は1畳1万~2万円。表替えは1枚5000~1万円です。床がところどころ沈んだり、ふわふわしたりするようなら、床板を解体して土台などの状況をチェックしてもらいます。湿気が多い場合は、床下換気扇の設置を検討するとよいでしょう。床下堅一週一扇は設置費用共で約15万~20万円です。
キッチン、洗面室、浴室、トイレなど、水まわりの床下は特に湿気がこもりやすい部分で、住宅の床をはるために必要となる下地である根太(ねぶと)が傷んでいることがよくあります。
6畳間の場合、根太の取り替えは解体共で約4万円から、コンパネ(合板)の取り替えは解体共で約5万円からです。仕上げの床材を耐水性の木製フローリング(中級品)に張り替えると約12万円からです。
また、天井裏に熱気がこもるようであれば、こちらも換気扇の設置を考えましょう。設置費用は約25万円です。
- 建物の内部、外部を目視で点検し、必要に応じ補修
- ドアや引き戸などの立て付けに異常があれば、業者に連絡
- の裏返しを行う
- モルタル壁の塗装を点検。下地調整が不十分ではがれが起こっている箇所は、すぐ補修
- 玄関ドアがニス塗装の場合、こまめにニス塗装
- 金属屋根にサビがあれば補修
- 基礎のコンクリートに大きな亀裂があれば、すぐ詳細な調査を実施
- 和風住宅の木製の玄関まわりについて、あく洗い・みがき、白木用ワックス仕上げ
- 床に異常があれば、床下を点検。問題箇所を補修し、床下換気扇の設置などを検討
- キッチン、洗面室、浴室、トイレなどは床のりフォームを検討
- 天井裏に熱気がこもるようなら、換気扇の設置を検討
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