リフォーム前に用意するものと、住宅チェックリスト
目次
家の構造部分を工事する、リフォームの場合に必要なもの
構造に絡む改修や修捕を必要とするなら、図面などが必要です。既存の家の状態が分からないと、プランも立てようがありません。
内装クロスの張り替え程度なら、必要な書類というものは特にありません。しかし、多少なりとも構造に影響してくるリフォームでは、既存の家の設計図など、必要なものはいくつかあります。
具体的には、柱や梁、土台などに手を加える場合に、以下のものが必要になります。いずれも工事前ではなく、プランを立てる段階で必要なものです。
- 確認申請図書類(確認済証を含む)と検査済証
- 竣工圏、施工園、工事写真、現場指示書など
①の『確認申請図書』は建物の証明書です。確認申請図書を見れば、柱や耐力壁(地震に対する壁)の位置やバランスなど、構造のどこが補強部分かが分かります。
法律的にリフォームが可能かどうかを知るためには①確認申請図書が必須です。これがない場合、敷地と建物の関係を示す敷地実測図と配置図が必要となります。
通し柱や筋交いの位置など、構造上のチェックも必要です。②がきちんと保管されていれば、既存の家の状態や各部の納まりが分かるので、プランニングや工事がスムーズに進行します。
構造に影響する、という部分を厳密に捉えると、屋根材を重ね茸きしたり、床材を張り替えたりすることも含まれます。屋根材の重ね葺きや葺き替えは建物の重量増につながることもありますから、特に瓦など、重い屋根材を使う場合は構造的な考察が必要です。
床材の張り替えも、「リフォームの骨格」である既存の土台や根太などがどのように入っているかが分からないと工事がスムーズに進行しません。もちろん、そこに問題がないか、チェックすることも必要です。そして、そのためには建築士の介在が不可欠となります。
一番大事なのは依頼者の意志と予算
図面などの書類より大事なのは「自分の希望を明確にする」ということかもしれません。今はリフォームばやりということで、希望が漠然としている人が目立ちます。
また、「新しいキッチンを入れたい」というような物選ぴがプランの中心を占めていて、「なぜ新しいキッチンを入れたいのか」という目的が見えてこない場合がとても多く見受けられます。
確かに新しいキッチンそのものは魅力的ですが、そこには「既存のキッチンが使いにくい」というリフォームのきっかけがあるわけで、それを解消するにはキッチン入れ替えだけでは充分ではないはずです。
例えば「キッチンの使い勝手をよくしたい」という明確な希望があるのなら、それを専門家にぶつけてみてはいかがでしょうか。リフォームの専門家なら、使い勝手をよくするためにどんなプランを考えたらいいか、どこに手を加えればいいか、答えを出してくれるはずです。
もちろん、頼む相手は選ばなければなりません。建築士やリフォーム業者であろうと、経験の差によってできる人とできない人はいます。実際に話して、自分の希望を真剣に聞いてくれる相手を探しましょう。また、本当のプロなら、設計料も高くなって当然です。
新しい設備を入れることで利益が見込める業者は、設計料サービスなんでいうことを平気でやりますが、それがいい設計につながるとは思えません。
家の図面がない場合はどうする?
最近のリフォームでは主要な構造部分に手を加える大規模なリフォームも増加しており、土台やアンカーボルト、柱・梁・筋交いなどの配置など、構造上の安全性を確認するため、床下や天井裏・小屋裏など構造体の前もってのチェックが必要です。
特に確認申請図書類はリフォームの羅針盤でもあり、竣工図や当時の工事工程写真などがあれは確実なプラン二ングへの道しるべとなるでしょう。
さらに基礎伏せ図や梁伏せ図、軸組み図、設備図などの詳細図があれば万全です。主要構造部分に手を加えるリフォームは建築確認申請が必要な場合があります。
構造上については専門家の建築士に判断してもらうことになりますが、既存図面がない場合は確認申請図書類をーから作成しなければなりません。
具体的にどこをチェックしたらいい?
これからリフォームする家の構造部分に問題がないかどうか、まずは自分でチエツクしてみましょう。
新築であれ中古住宅であれ、購入した時点から確認申請図書類や検査済証、設計図、施工図、竣工固などがない場合は、その家の設計・監理に問題がある場合も多いので、念入りに調べたいものです。
リフォーム前の住宅チェックリスト
建物基礎とその周辺チェック- 基礎コンフリート周辺で地盤が極端に陥没していたり、地割れや巣穴がないか確認
- 室内の床が傾斜し、床下換気孔や人通孔の周囲に大きなコンクリートクラックがないか
- 車が通ったり、強風で家が激しく揺れていないか
- クラックの幅を確認する。目立たないヘアークラック(細いクラック)は経年変化によって発生します
- クラックの深さを確認する
- 屋根瓦が割れたり、スレートに剥がれやひび割れがないか確認
- 外壁面にひび割れがある場合は、雨漏りなどの原因になる可能性があります。
- サッシ、障子、ふすまなどの建具の開け閉め、戸締まり、隙間に問題がないか
- 床にきしみ音が発生していないか、目視によって明らかになみを打っていないかを確認。
- 天井や壁、窓まわりにシミがないか、押し入れや物入れなどの内部にカビが発生していないかを確認
- 家の中で臭気がないかを確認
- 冷暖房の効率が悪くないかを確認。屋根裏の断熱材がなかったり、壁内の断熱材が不足していると断熱性が著しく悪くなります
上記で紹介しているのは、あくまで目視できる範囲です。ですから、目視で問題があったからといって、即、構造上の欠陥があるとは言いきれませんし、逆に目視で問題がないからといって、完壁な家と言いきることもできません。
いくつかのチェック項目に引っ掛かるようであれば、構造上の欠陥を疑う必要がある、という程度の目安だと考えてください。
正確にチェックするには、専門家に依頼するのが一番です。筋交いの位置や基礎の鉄筋の位置など、目視できない場所を調べる方法や調査機器もありますし、建築的な知識があれば、目視できる範囲からある程度のことまでは推測することが可能です。
家を設計した建築士や、実際に施工した工務庖の方であれば、その家のことを詳しく知っているはずですから、リフォーム前に相談するのもいい考えです。
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