平屋ハウスメーカー【大手・ローコスト】坪単価・評判・おすすめプラン

平屋のハウスメーカー　大手・ローコスト系どっちがいい？

「平屋で家族とゆったり暮らしたい」「開放感のある空間で、家事動線も楽にしたい」など、平屋への憧れを持つ人は近年ますます増えていますが、いざハウスメーカー選びとなると、どこから始めれば良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

この記事では、大手ハウスメーカー・ローコストメーカー系の比較の他、各メーカーの平屋商品、平屋ハウスメーカーを選ぶポイントなどについて解説しています。

平屋ハウスメーカーを選ぶ際のポイント

ハウスメーカーの平屋住宅 「販売実績」で選ぶ

ハウスメーカーにはそれぞれ得意分野があり、平屋住宅の新築もメーカーによってさまざまな特徴があります。これまでどういったプランの平屋住宅を販売してきたのかを知ることで、理想の家に近づくことができます。

実績豊富なメーカーを選ぶ

平屋住宅を得意とするハウスメーカーは、設計や施工に豊富な経験とノウハウを持っています。過去の建築事例を参考に、自分が求めるデザインや機能性を実現できるかどうか確認しましょう。

デザインやコンセプトをチェック

和風、洋風、モダンなど、平屋住宅のデザインは多様です。自分が理想とするデザインやコンセプトに合ったメーカーを選ぶことが大切です。

間取りの自由度を確認

平屋は限られた空間を有効活用する必要があります。間取りの自由度が高いメーカーを選ぶことで、家族のライフスタイルに合わせた理想の空間を作ることができます。

新築平屋の「坪単価」で選ぶ

ハウスメーカーは大手・中堅・ローコスト系によって、価格帯が異なります。予算内で理想の平屋住宅を建てるためには、坪単価を参考に比較検討しましょう。

坪単価は本体工事費のみ

坪単価はあくまで目安であり、本体工事費のみが含まれていることを忘れてはいけません。他に「付帯工事費」「諸費用」などが必要になるため、それらを含めた総額費用を考えないと予算を超えてしまう可能性があります。

見積もりを取る

複数のハウスメーカーから見積もりを取ることで、費用を比較することができます。見積もり内容をよく確認し、坪単価だけでなく総額費用を把握することが重要です。

ハウスメーカーのこだわり「住宅品質」で選ぶ

平屋は2階建て住宅に比べて空間が広く、冷暖房や換気に効率の良い住宅性能が必要です。高性能な断熱材を使用するなど、適切な対策を施すことで、快適な住環境を実現できます。

断熱材の種類

断熱材にはさまざまな種類があり、性能や価格も異なります。長期的な視点から、高性能な断熱材を選ぶことをおすすめします。

気密性

隙間風を防ぐ気密性の高い家は、冷暖房効率が向上し、快適な住空間を実現できます。

換気システム

熱交換換気システムなどの高効率な換気システムを導入することで、室内空気の質を保ちながら換気することができます。

耐震性

平屋は2階建て住宅よりも地震の影響を受けやすいため、耐震性の高い構造を採用しているメーカーを選ぶことが重要です。

「大手ハウスメーカー」と「ローコスト系」の特徴

憧れの平屋住宅を建てる時、どのハウスメーカーを選ぶべきか悩む方も多いでしょう。今回は、平屋住宅を得意とする「大手ハウスメーカー」と「ローコスト系ハウスメーカー」のメリット・デメリットを徹底比較します。

大手ハウスメーカーの特徴

大手ハウスメーカーは、全国展開を行っており、その信頼性と実績は非常に高いです。全国各地に住宅展示場や工場があり、独自のシステムや商品を持つところが多いのが特徴です。

全国CMなどで知名度が高く、その名前を聞くだけで安心感を得られることも大きな魅力の一つです。

大手ハウスメーカーでは、顧客のニーズに合わせた多様なプランや高いカスタマイズ性を提供し、質の高い住宅を建てることができます。

ローコスト系ハウスメーカーの特徴

一方、ローコスト系ハウスメーカーは、価格を抑えて建てられる新築住宅を提供しています。坪単価で30万円～40万円台、一般的には総額1000万円台で建てられる住宅が多いです。

建築費の全国平均が約3,000万円台であることを考えると、大きくコストを抑えることができます。

ローコスト系ハウスメーカーの住宅は、コストパフォーマンスに優れ、限られた予算内で新築住宅を建てたい方に適しています。

「大手ハウスメーカー」と「ローコスト系」の比較

住友林業 平屋 予算別の建設可能な坪数

価格で比較

ローコスト系と大手ハウスメーカーの最大の違いは価格です。

大手ハウスメーカー

坪単価は約50万円～80万円。35坪前後で建てると、建築費用は約1,750万円～2,800万円となります。

ローコスト系ハウスメーカー

坪単価は約30万円～50万円。日本の住宅の平均的な坪数である35坪前後で建てると、建築費用は約1,050万円～1,750万円となります。

プランで比較

大手ハウスメーカーは、お客様の要望に応じて間取りを提案する完全自由設計の「注文住宅」が中心です。自由度の高い設計が可能です。

ローコスト系ハウスメーカーは、価格とプランが決まっている「規格住宅」が中心です。規格化されたモデルや材料を採用することで、作業の効率化を図り、材料費や人件費も抑えています。

設備で比較

大手ハウスメーカーは、自社開発によるオリジナル商品を多く採用しています。高性能でデザイン性の高い設備が魅力ですが、費用が高くなる傾向があります。

ローコスト系ハウスメーカーは、設備メーカーからの仕入れがほとんどです。最新の設備を取り入れることはできますが、大手ハウスメーカーと比べると選択肢が限られる場合があります。

会社体系で比較

大手ハウスメーカーは、本社を拠点に全国各地に営業所があり、社員が配属されています。全国で会社の方針、製品、技術が一貫していますが、中間マージンが発生するため、費用が高くなる場合があります。

ローコスト系ハウスメーカーは、フランチャイズ方式を採用している会社が多くあります。

本部のノウハウやシステムをそのまま加盟店にシェアすることで、低コストながらも、安定した品質の建材や設備を使えるため、価格の割に満足度の高い家づくりを実現できています。

大手ハウスメーカーの平屋商品

住友林業

住友林業は国内No.1の木材・建材商社であり、木の風合いを生かしたデザイン性が人気のハウスメーカーです。ビッグフレーム構法を取り入れ、平屋でも高い天井や大開口の広々とした空間を実現した家造りができます。

住友林業の平屋商品 「GRAND LIFE（グランドライフ）」

「GRAND LIFE（グランドライフ）」はテラスリビングのある平屋「グランドライフ　テラススタイル」や、ライフステージの変化にあわせて、耐震性を確保しながら理想の増改築を実現する平屋「グランドライフステージ」などの商品があります。

片流れや寄棟、段違いなど5種類の屋根形状から選べ、さまざまな外観デザインがあります

積水ハウス

積水ハウスは200万戸以上の建築実績がある業界最大手のハウスメーカーです。自由な設計とデザイン力が特長で、戸建住宅は邸別自由設計になっています。

積水ハウスでは、平屋でも木造建築と鉄骨住宅があります。

積水ハウスの平屋商品　「里楽」（木造）

「RIRAKU 里楽」は、積水ハウスの看板商品であるシャーウッドシリーズの一環として、日本の伝統的な平屋住宅の良さを現代に蘇らせた作品。

大きな窓を特徴とし、その設計コンセプトは自然との一体感にあります。

積水ハウスの平屋商品　「HIRAYAの季（ひらやのとき）」（鉄骨造）

「HIRAYAの季（とき）」は鉄骨造でありながら温かみのある「和」の空間を作りだします。

鉄骨造という強固な構造から、耐震性はもちろん、大空間のリビングで、間取りも自由に設計することが可能です。

ミサワホーム

ミサワホームは、独自の構法やシステムによって、頑丈で耐震性の高い住宅作りが特徴です。平屋には、大きく分けて、フリーオーダーとセミオーダーの2種類の商品があります。

ミサワホームの平屋商品　「CENTURY Stylepro HIRAYA」

「CENTURY Stylepro HIRAYA」は、1.5階設計による大空間、大開口、高天井を実現した平屋住宅です。すべての要素をバランス良く設計し、五感に心地よく、心が癒される豊かな空間をデザインされています。

ミサワホームの平屋商品　「HIRAYAKIDS」

ワンフロア設計で階段のない平屋は、家族の気配が身近に感じられ、子育てに向いています。

「HIRAYAKIDS」は、平屋の良さに、子育てをサポートする知恵と工夫をプラスした住まいです。玄関からリビングへつながる導線に加えて、玄関から洗面室や浴室へ直行できる「スイッチ導線」があります。

トヨタホーム

トヨタホームは、「建てるときの安心。建てたあとも安心。トヨタグループの総合力で支え続ける安心。」という3つの安心を提供するハウスメーカーです。

自動車メーカートヨタのグループ会社で、自動車技術を住宅に応用した防錆技術や防音技術も特徴です。愛知県において、戸建販売実績は20年連続で1位を獲得しており、地元から大きな信頼を得ています。

トヨタホームの平屋商品　「シンセ・ピアーナ」

「シンセ・ピアーナ」は、歳月を重ねるほどに味わいを深めていく床材をはじめ、ドアやタイルなども上質なアイテムを用意された平屋住宅です。

部屋の数を少なくして、ダイニングリビングを広く取っている間取りが特徴です。格式高い外観デザインや、天井と屋根の間の空間を活かした収納スペース、室内の温度差を極力減らす工夫がされています。

三井ホーム

三井ホームは、洋風建築を得意としており、おしゃれな外観に定評があります。

2×4（ツーバイフォー）工法を国内に導入したハウスメーカーであり、年数が経てば経つほど美しく暮らしやすくなる住宅を目指して、経年優化を実現する間取りを提供しています。

三井ホームの平屋商品　「WESTWOOD」

ウエストウッドはアーリーアメリカン調な洋風平屋として人気で、三角屋根が特徴です。三角屋根部分は、平屋と屋根裏部屋が組み合わさっていて、ゆったりとした空間になっています。

ダイワハウス

ダイワハウスは、総合住宅産業として多角的に住宅事業を展開している業界最大手のハウスメーカーです。

自社での一貫施工管理を実施しており、着工から竣工まで、ダイワハウスが認定した施工店が担当します。

ダイワハウスの平屋商品　「xevoΣ（ジーヴォシグマ）」（鉄骨造）

「xevoΣ（ジーヴォシグマ）」は、独自のエネルギー吸収型耐力壁「D-NEQST（ディーネクスト）」を採用し、震度7クラスの地震にも耐える強さを備えています。

構造と外壁は30年のメンテナンスフリーを実現し、以後も15年ごとに延長が可能です。

ダイワハウスの平屋商品　「xevoGranWood（ジーヴォグランウッド）」（木造）

「xevoGranWood（ジーヴォグランウッド）」は、鉄骨造のノウハウを活かしつつ、構造材に100％国産木材を採用した住宅です。

住宅メーカー初の「オールバリア断熱」を採用しており、住まいをまるごと遮熱・断熱することで、一年中快適な室温を保つことができます。

ローコストハウスメーカーの平屋商品

タマホーム

タマホームは、徹底された効率営業と効率施工によるコストダウンにより、ローコスト住宅を提供するハウスメーカーです。

「ハッピーライフ♪ハッピーホーム♪タマホーム♪」と歌うキャッチーなCMで一気にシェアを拡大しました。価格の安さだけでなく、質にもこだわっているのがタマホームの大きな魅力です。

タマホームの平屋商品　シフクノいえ

「シフクノいえ」は、新築住宅が1000万円以下という低価格で、20代という若い世代にターゲットに提供しています。

シフクノいえは、規格住宅で用意された外観デザインや間取りプランの中から、好みのものを選択できます。「シフクノいえプレミアム」の平屋は1087万円で、20プランから選べます。

この1087万円は「コミコミ価格」で、本体価格だけでなく、付帯工事費や諸費用など、住宅購入に必要な費用がすべて含まれています。

アイフルホーム

アイフルホームはLIXIL住宅研究所が運営する、業界初のFC（フランチャイズ）システムを導入したハウスメーカーです。

LIXIL製品を低コストで導入でき、子供目線の設計で安心できる家づくりができます。フランチャイズ制で、資材を本部で一括購入することで、無駄なコストを削減しています。

アイフルホームの平屋商品　i-Prime7

「i-Prime7」はインターネット限定の商品で、坪単価20万円のローコスト住宅です。

i-Prime7を利用するためには自分でプランニングする必要があるため、ある程度の手間と時間が必要になります。i-Prime7以外にも、坪単価40万円～で、商品も多数あります。

アイダ設計

アイダ設計は、狭小地に特化した施工技術と、自社プレカット工場での厳しい品質管理によって、断熱性・耐震性・省エネに優れた家づくりを実現しています。

狭小地での建築を検討している方に特におすすめのハウスメーカーです。

アイダ設計の平屋商品　オープンテラスのある平屋　プラス

フルオープンサッシ（開口部の幅いっぱいに開けられる掃き出し窓）でテラスのある開放感のある平屋です。

LDKの窓がフルオープンしており、リビングを庭やテラスまで延長して、伸びやかな空間を生み出しています。ウッドデッキやテラスで頻繁に遊んだり、外を楽しみたい方におすすめの平屋です。

ユニバーサルホーム

ユニバーサルホームは、フランチャイズ制によって全国展開しているハウスメーカーです。

ローコストからミドルグレードの価格帯を中心としつつ、グレードの高い建材や設備を取り入れた性能の高い家づくりをしています。

直接施工や部材一括仕入れ、乾式工法による経費削減、そして、徹底した品質管理や商品の企画化により高品質で適正な価格でな住宅を提供しています。

ユニバーサルホームの平屋商品

「動きやすく機能的な平屋の家」をコンセプトに掲げる平屋住宅です。家族のライフスタイルを考えて無駄のない生活動線を確保した間取りが特徴です。

「テラス空間を贅沢に設けた家」がコンセプトです。フラットワンのコンセプトに、テラス空間をぜいたくに設けました。

「ワンフロアがかなえる新しい暮らし」がコンセプトです。天井が高いのが特徴で、縦方向に空間を広げることで平屋にゆとりをプラスしています。平屋の快適さ”に“フレキシブルな＋α空間”が加わり、ライフスタイルに合わした暮らしを提案しています。

アキュラホーム

アキュラホームは1978年創業と40年以上の歴史がある老舗ハウスメーカーであり、ローコストハウスメーカーの先駆け的存在です。

アキュラホームのキャッチフレーズは「高品質の家を適正価格で」です。創業時から追求してきた合理的なコストカット手法でコスパの良い住宅を提供しています。

アキュラホームの平屋商品　「剛木造　超空間の平屋」

アキュラホームの「超空間の平屋」は、1000万台の価格帯で平屋住宅を提供しています。完全自由設計により、勾配天井や小屋裏収納など変化にとんだ空間を実現した平屋になっています。

“剛木造”のS&I設計（スケルトンインフィル設計）によって、ライフステージの変化に合わせ、2世帯などへの間取りの変更などを低コストに抑えることが可能です。

平屋のメリット

バリアフリー

階段がない平屋は、高齢者や小さなお子様も安心して暮らせるバリアフリー空間です。将来の家族構成や生活の変化にも柔軟に対応できます。

家族とのコミュニケーションがしやすい

すべての部屋がワンフロアにまとまっているため、家族の気配を感じやすく、自然とコミュニケーションが生まれます。家事動線も効率化され、家族との時間を大切にできます。

開放感がある

高い吹き抜けや大きな窓を取り入れることで、開放感あふれる空間を実現できます。自然光が差し込み、風通しも良好です。

平屋のデメリット

二階建て住宅よりも建築費用が高い

平屋は二階建て住宅よりも基礎面積が大きくなるため、建築費用が高くなります。土地の取得費用も考慮する必要があります。

敷地面積が大きくなる

平屋は二階建て住宅よりも広い土地が必要です。都市部など土地価格の高い地域では、選択肢が限られる可能性があります。

メリット・デメリット　まとめ

平屋はバリアフリーや家族とのコミュニケーション、開放感といった多くのメリットがあります。一方、建築費用や敷地面積といったデメリットも存在します。

平屋が理想の住まいとなるかどうかは、ご自身のライフスタイルや家族構成、予算、土地の条件などを総合的に判断する必要があります。専門家と相談しながら、メリットとデメリットを理解した上で、後悔のない家づくりを進めてください。